いよいよ今回は法人税の申告をe-Taxで実際にやってみることにします!
前回までに電子申告の準備は完了しています。もう一度用意したものを確認しましょう。
1 e-Taxソフトがインストールされ、インターネットに接続済みのパソコン(第4回)
2 国税庁から送られてきた通知書と、変更済みの暗証番号(第2回、第4回)
3 電子証明書(鍵データ)の入ったフロッピーと電子証明書の暗証番号(第3回) |
紙の申告であれば税務署から送られた申告用紙の封を開けるところですが、e-Taxではパソコンを立ち上げ、e-Taxのプログラムを起動します。
今回は当法人会の、法人税の申告書(5月末期限)を作成します。
画面左側のメインメニューの、「作成」をクリックし、作成する手続は「申告」、税目は「法人税」を選択肢の中から選びます。
まず事業年度などの基本事項を入力します。一度入れてしまえば、後で作る別表の各欄には自動的にコピーされますから、二度手間がありません。
申告データは、画面上に表示される別表などの様式に、数字を打ち込んで作成しますが、法人税の別表や決算書類は、法人によって必要なものは異なります。
e-Taxソフトでは、作成する別表をリストから自由に選択することができます。
今回は法人税別表4から順に入力してみました。マウスポインタを入力したい欄に合わせてクリックし、順次数字を打ち込んでいきます。合計欄などは大半が自動計算されますし、法人名や事業年度は基本事項の入力どおりに表示されますので、入力は意外に速く進みます。
別表の入力が終わると「作業完了」ボタンをクリック。これを忘れると次に進めません。ご用心。
全ての別表類の入力が終わりました。紙の申告書であれば代表者の印鑑を押すところですが、まさか電子データにハンコは押せませんね。
メインメニューから「署名」をクリック、電子証明書(鍵データ)を申告データに付け加えます。
前々回に用意した、電子証明書の入ったフロッピーと電子証明書の暗証番号を使います。ここは画面の指示に従って操作すればOKです。
これで申告データを送信できます。メインメニューから「送信」を選んで、e-Taxの受付システムに接続して送信します。前回変更したe-Taxの暗証番号を入力して・・・送信が終わりました。
あまりにあっけなかったので、ちゃんとデータが届いているのか不安になりますが、通信自体が正常終了したことを知らせる「即時通知」が、すぐに国税庁から届きました。
さらにしばらくして、メインメニューからメッセージボックス(重要なお知らせ等が届くメールボックス)を確認すると、法人税申告書を受け付けたことを知らせる「受信通知」が届いていました。これは紙の申告書の「受付印」の代わりになりますから、ちゃんと保存しておきましょう。
さて、法人税の申告が済んだところで、昨年9月から続けてきたこの川崎南法人会電子申告(イータックス)導入大作戦も一段落です。e-Taxはこの他にも、源泉所得税の納付(便利だと評判です)、法定調書の提出など、様々な税務手続に活用できます。これらの手続きについても今後導入大作戦を不定期で続けていく予定です。では、またお会いしましょう!
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